2020年3月24日火曜日

花だより 危機管理を学んだ教頭会 ムスカリ


 危機管理を学んだ教頭会 
 私は、平成15年オホーツク管内小中学校教頭会の事務局長を務めました。50周年記念のお祝いの記念号(会誌「教頭あばしり」)には相応しくない思い出ですが紹介します。
 4月の管内総会直後、会員が酒気帯び運転の不祥事を起こしました。最初の仕事が、その対応でした。緊急アピール文を作成し、会長と各関係機関への謝罪に走り回りました。酒宴の自粛は、管内教頭会だけでなく各市町村教頭会にもお願いしました。会長から、「ただ酒宴の自粛をして謝罪するだけでは信頼回復にはつながらない。教頭会が中心となって何かできないか。」という提案がありました。当時、「評価規準」の作成が急務でしたので、管内教頭会事務局が中心となって小・中学校学年毎の評価規準を各学校で使いやすいようにCD―R(ワード、一太郎、エクセル)にまとめ管内全ての学校に配付しました。
 年末が近づいた頃、管内校長会長から呼び出されました。「もうそろそろ自粛を解いてもいいのではないか。教頭先生方は、よくやってくれている。忘年会くらいやりたいだろう。局には校長会から言っておいてあげるから…。」と労いの言葉をいただきました。これが教頭会時代の一番の忘れられない出来事です。
 敢えてリスクを負う経験などしたくないものですが、校長になって思うことは、事件・事故や災害は、いつ、どこで、誰に起りうるか予想することができないということ。しかし、対策が無いわけではありません。適切な対策を取ることによって、危機的状況の発生を防止したり発生時の被害を低減したりすることも可能になるということです。“危機管理とは、万が一、事件・事故 が発生した場合には、被害を最小限にするために適切かつ迅速に対処することである。”と教わりました。

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