喜劇王逝く
「じいちゃん、バカ殿見てる?」 4年生になる孫は、バカ殿(志村けん)が大好きである。志村さんが出ている番組は、欠かさず見ている。
「8時だよ!全員集合」は、全国PTA連合会が低俗番組に指定し、子どもたちに見ないようにさせた。しかし、高視聴率を続け、国民的番組となり、ドリフターズ、志村けんを知らない人はいない。
バカ殿、変なおじさん、「アイ~ン!」、「だいじょうぶだあ~」は、何度見ても面白い、見飽きない、それが芸だという。最近はしゃべりで笑わせる芸人は多いが、彼のような演じて笑わせる芸人さんは少ない。「鉄道員・ポッポや」で共演した高倉健さんが、「たけしさんの笑いには狂気を感じるが、志村んの笑いには哀愁がある」と語ったという。一緒に番組制作したディレクターは、志村さんの勉強熱心さ、ストイックさに驚いたという。志村さんの優しさや人間性を感じたのは、「天才!志村どうぶつ園」でのチンパンジーのパンくんやマリンちゃんとの掛け合いである。園長さんは、こんなに人に懐くのは珍しい。動物は本能的に自分のことが好きだということを見抜くという。
誰からも愛された「変なおじさん」が逝ってしまった。孫は、「バカ殿様(志村さん)のお葬式に行きたい」と言い出した。
「コロナが憎い!」と言ったのは、長年相方を務めていた加藤茶さんである。小池都知事の要請にもかかわらず、夜の街に出かける若者たち「だいじょうぶだあ~」ではないのである。
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