2020年12月14日月曜日

花だより 地域の葬儀(2)と若松小学校 冬桜 蜜柑

 

   地域の葬儀(2)と若松小学校
 若松地区も昔は、地域の会館で葬儀をしたそうです。今は各班の構成員も減り、高齢化によりお手伝いする人も少なくなり、最近は街の葬儀場でするようになりました。それでもビートの収穫などで忙しい時期でしたが、多くの人がお手伝いに集まりました。若松での葬儀の手伝いは2度目でしたので、だいたいの要領も理解し、顔も覚えてもらって、「校長さん、校長さん・・・」と気軽に声をかけてもらえるようになりました。
 手伝いが一段落すると、役員には歴代の若松小PTA会長さんが何人もいて、特認開校当時の話や校舎改築の陳情に何度も市長さんのところに行った話、昔の先生の話などが出てきました。
  いずれ若松の子はいなくなる。それでも若松に学校を残したい。将来の子どもたちのためにと自治会が一丸となって取り組んだ結果、今の特認若松小学校があります。
 自治会で不幸があれば、どんなに忙しくても手伝いに駆け付ける。厳しい自然条件の中、互いに助け合ってやってきた開拓農民の気概が、まだ若松には残っています。人とのつながりの大切さを大事にしてきた地域の皆さんの思いが、若松小学校は特認校として残る結果となりました。
「子どもをお行儀良く育てたいなら、お葬式に連れて行きなさい。」
 家族を失った遺族の悲しみに包まれた厳粛な雰囲気のお葬式で騒ぐ子はいないからです。多くの悲しみに出合うことで人に優しくできる心が養われます。死を身近に感じることで、生きることの大切さや健康の大切さを知ることができます。お通夜のお説教で、「お葬式は、故人を偲ぶと同時に、自分の生き方を反省するものです。」と言われたことを思い出しました。この世で一番大切なのは「命」です。




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