2021年1月23日土曜日

花だより チョークとトークへのこだわりがコロナ対応遅れの原因 市田柿 公魚

 

 チョークとトークへのこだわりがコロナ対応遅れの原因
 日本では、ICT技術のそのものの技術はあっても、その活用がまだまだ進んでいません。
コロナ禍で、前例のない学校の休校が約3か月続きました。この間に問題になったのが、オンラン授業ができない学校の実態でした。
 日本の教育の良いところは、チョークとトークの秀でた教師の技にあります。ですから、当初はコロナで授業ができないことに理解を示していました。しかし、諸外国のオンライン授業の実態が伝わると、我が国の学校のICT活用が遅れていることが知れ渡り、何とかならないかという声が大きくなりました。
 文科省の調査によると、学校が独自に動画を作成して配信したのは10%、同時双方向型のオンライン指導は5%にとどまりました。ほとんどは昭和と何ら変わらない紙の宿題を出すしかなかったのです。
 日本の教師の質の高さ、指導力で学力は常にトップクラスを維持してきました。しかし、この成功が今のリスクを産んでしまいました。日本は「ICT先進国」だと思っている人が多いと思いますが、社会の中での活用はまだまだ進んでいないのです。ICTより、日本の教師の技術の方が上というのは思い込みです。もうチョークとトークの授業では太刀打ちできません。そもそもチョークとトークで勝負できる教師は、いないのではないでしょうか?


    


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