2021年1月26日火曜日

花だより ICTと働き方改革 フウキギク


 ICTと働き方改革
 先生たちは、過労死ラインに手が届くような長時間労働を続け、さらにコロナ禍にあっても子どもたちの安全安心な学びの場を確保するために、念入りな消毒などこれまで以上の奮闘が続いています。
 ICTとは、人間の行う業務の一部を効率的に効果的に行うための技術です。銀行は、様々なデータを駆使して融資先の信用を審査するといいます。農業でもGPSによる自動運転のトラクターがどんどん普及してきています。土木工事の現場では、ドローン活用による測量が当たり前です。人手不足に悩む業界になくてはならない技術です。ICTでできる仕事はICTを活用し、人間でないとできない仕事により集中するのが世の中の流れです。
 しかし、学校ではICT化による業務効率化の話は、なかなか聞こえてきません。校務支援システムの導入は進みつつありますが、「校務遅延システム」ではないかと揶揄されるようなことすらあります。校務のICT化による働き方改革が進まない理由は多々あります。「教育にICTはなじまないという思い込み」「これまでの業務の流れをそのまま維持しようとする空気」は、学校現場だけでなく広く世間で共有されているような気がします。これまで内にも外にも、ICT化の本当の大切さと可能性が理解されていなかったのです。不十分で中途半端なICT化が今となっては大きなリスクとして顕在化してきました。
 マスクをすることに抵抗のあった欧米人が、コロナでマスクをするようになりました。日本では、マイナンバーカードの登録やキャッシュレス化が加速したと言われています。コロナでICTの理解がさらに深まることを期待します。


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