暮れにBSで「男はつらいよ」寅さんシリーズで、マドンナは竹下景子、三船敏郎や淡路千景が出演する知床を舞台とする再放送がありました。そこで思い出したのが、ミスター知床と呼ばれた斜里町の元町長牛来 昌氏の著書「大地の遺産」と記念講演での話です。
「大切なことはみんな知床が教えてくれた。」
午来さんは、100年後、いや、1000年後の知床の森のありようを描きながら仕事をしてきた。本書にも「自然と正面から向き合おうとすれば、人は百年単位の時間のものさしが必要です。」という言葉ある。
「知床ほど素晴らしいところはない」
世界自然遺産登録にかかわった3人~羅臼町役場の係長さんと動物写真家、そして、スキューバーダイビングのインストラクター(水中カメラマン)
世界中を回ってきたけれど、雄大な自然が残っている場所はいくらでもある。しかし、知床は、流氷の恵みがもたらす豊かな自然の中で、豊富な漁業資源と多種な海の生き物、そして、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネなどの動物やオジロワシやオオワシ、シマフクロウなどの貴重な鳥たち、その中で人間と共存している。“知床の生態系は世界で類を見ない”
この3人は、地元の人ではなく、皆さん本州から来られた人たちです。知床に来て、知床の素晴らしさに魅了され、定住するようになったそうです。
「地元の人は、これが当たり前だと思っていて、知床の素晴らしさに気づいていない。でも、この豊かな自然も年々失われてきています。海の中はゴミだらけですよ。ヒグマが民家の冷蔵庫を開けて物色したのも、元は人間が山の中で捨てたお菓子やジュースが原因なんです。環境問題は非常に難しい問題ですが、今回の登録をきっかけにみんなで自然環境について考えてもらいたい。そして、子供たちには、まず自然の素晴らしさを体験を通して学ばせて欲しい。」と訴えていました。
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