バラエティ番組「プレバト!!」にて「俳句」が取り上げられるようになって以来、「俳句」に興味を持つ人が増えているそうです。
人気芸能人、超大物俳優も一刀両断!容赦なく「才能なし」 夏井いつき先生
《お題》 隅田川の花火大会の写真を見て一句
『夏の日の 思い出 にがし かき氷』 (長嶋一茂)
この場合、季語が2つ存在する(季重なり)。「夏の日」は時候の季語なので、具体的な映像を持ちません。ですから「かき氷」という映像を持つ季語を残し、上五「夏の日」の五音の代わりに、この「思い出」がどんな種類のもので、どう苦かったかが(「にがし」はひらがなより、漢字で書いた方がイメージがより伝わる)想像できる言葉を入れてみます。
例えば、こんな具合です。
【添削後】 『片恋の思い出苦しかき氷』
書くときは、間を開けたり、行を変えたりしない。「かき氷」という季語は、単に季節を示すだけでなく、氷を削るときの音や「かき氷」の旗や夏の日射しなども思い起こさせます。季語は多くの情報量をもたらす魔法の言葉です。
どんなに酷評されても、こんな風に解説され、添削されるとだれもが納得します。高視聴率の理由は、ここにあると思います。
夏木先生は、元学校の国語の先生だったそうです。きっと厳しい先生だったでしょう。「3つ叱って、5つ褒め、7つ教えよ」といいます。叱ったり、褒めたりすることより「教える」ことが大事だということです。
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