「ポツンと一軒家」 所さんの番組が高視聴率を獲得している理由は?
風の音、木々のざわめき、小鳥のさえずり、生き生けるもののあふれんばかりの生命力。勢いよく生い茂った深緑に包まれていると、身体まで緑に染まって、新たな力が体内に満ちてくるようだ。
いつか何かに追い立てられ、急かされてあわただしく時を過ごしているうちに、人はともするとゆとりを失い、気持ちをイラつかす。自分のことは棚に上げ、他の人に当たり散らすこともある。あるいは自分の殻に閉じこもって悶々と過ごすこともあるかもしれない。
ときには自然の声に耳を傾け、身をゆだねてみたい。時間が静かに流れ始め、自分を振り返る余裕や物事に感動を持って受け止めるみずみずしい心がよみがえってくるはず。それまでのとらわれにふと気づき、対処する道が見えてくることもある。人間は自然の中の一部なのである。
こんな時代だから、「ポツンと一軒家」のような番組が高視聴率を獲得するのかもしれない。それにしてもこの番組に出てくる家は、超辺鄙なところで、老人ばかりだが、超元気なことに驚く。そして、皆さんいい人ばかりだ。
所さんの番組は、「目がテン」、「所さん、お届けモノです!」、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」、「笑ってこらえて」など、長寿番組が多いということ。しかし、台本を入念に読むことはないし、スタッフとの打ち合わせもほとんどしないという。
スタジオが和やかに進行することでお茶の間にもその空気が伝わると考えているからだという。テレビ収録がないときは、自分のやりたいことをとことんやる。楽しい生活があってこそ、楽しい芸能ができる。これが所さんの信条だそうだ。
昭和30年生まれ、お笑い怪獣明石家さんまさんと同じ歳、私も同じ歳です。
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