オリンピックの開会式は、1000台のドローンで夜空に地球を描くなど、日本のハイテク技術を駆使した演出だった。しかし、コロナ対応で日本は決してデジタル化が進んでいる国ではなかったことが浮き彫りになった。
自分も財布を持たずスマホのバーコード決済で買い物をするようになったが、すべての店が対応していない。特に地方のスーパーでは、セルフレジが普及したものの支払いは現金という人が大半で、長蛇の列は未だ解消されていない。ところが中国では、露店でお年寄りからものを買うときですら、スマホで支払うのは常識で、すべてがスマホで済む。「日本は遅れていますね!」中国人から言われるとは思わなかった。
日本では、スマホを持っていない人にも対応すべきで、デジタルに頼りすぎるべきではなく、紙から学ぶべきだといった論調を大手新聞社などが真剣に述べている。単なる機器所有の差ではなく、社会全体のデジタルに対する意識や発想の差が表出している。それが学校での情報教育の遅れを生んだ。
GIGAスクール構想では、厳しい国際競争の中で活躍せざるを得ない子どもたちのために、何を伝えていくべきか。多くの大人が毎日活用しているPCくらい、義務教育段階で日常的に活用するのは当たり前だろう。紙よりデジタルの方が分かりやすいのは、もう誰もが認めるところだ。現金で支払い、お釣りをもらうのは、もうやめよう!
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