オリンピック開幕直前に、開会式の演出を担当していた人物が、過去の不適切な言動を理由で解任された。これでオリンピック関連で3人目となり「日本の品格」が問われた。
いろいろあった「東京20202」が昨夜の開会式でスタートした。複雑な思いでテレビを見ていた。無観客で声援も拍手もない中、205の国の選手団が入場してきた。どの国の選手も晴れ晴れとした表情だった。オリンピックに参加するアスリートにとって、観客の存在や声援、拍手に恃む必要はないらしい。
やって良かった!
日本だけでオリンピックの「やる、やらない」は決められないのだと考えさせられた。
コロナ厳戒下の開催となった今回のオリンピックは、万全を尽くして何としても円滑な運営に努めなければならない。それは組織委員会や政府、東京都だけではない日本全体の責任だ。菅総理は「世界が大きな困難に直面する今だからこそ、団結して困難を乗り越えられることを世界に発信する大会にしたい」と呼びかけた。
2005年ベストセラーになった藤原正彦著「国家の品格」を思い出した。日本は世界で唯一の「情緒と形の文化」である。この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの改革は、社会の荒廃を食い止めることはできない。今の日本に必要なのは、「論理」より「情緒」、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。
どこにも出かけずテレビ観戦していれば、コロナを心配する必要はないので、自分はそうして画面越しに声援を送り、オリンピックを楽しみたい。
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