~檜山管内が道内トップで全国を上回る~
全国学力・学習状況調査の北海道14地域別の結果が発表され、地域間格差が浮き彫りになりました。オホーツクは、相変わらずの最下位グループでした。全国平均を0とすると、国語は、桧山+6.2、オホーツク-4.5 その差は10.7、算数は、桧山+4.4、オホーツク-5.7で、その差は10.1です。
市町村別でみると札幌市など、大都市、中核都市は高く、市町村は低いという傾向にありますが、檜山には大きな町はありません。小中連携した学習指導の取り組みで授業の理解度が高まったと道教委は見ています。「やれば、できる!」を証明した結果となりました。となるとオホーツクはそうした取り組みをしていないということになります。
そもそも「学力」に関するはっきりした定義が共有されていないので、「学力テストの結果のみを持って、結論を出すのは控えるべき」という考えが根強くあります。しかし、全体的な傾向として北海道の子どもたちの学力が相対的に低いレベルにあるのは間違いありません。教育に直接携わる教育関係者(小中学校の教員)は、もっと危機感を持つべきです。
学力差は、家庭の経済力の差にあるとデータで証明されています。ゆとりがあると教育への関心が高くなるのは当然でしょう。残念ながら、道民の所得は、47都道府県の下から8番目で、生活保護を受けている人は、大阪に次いで2番目に多いのです。北海道の子どもたちは、家庭の経済力という観点から、学力面では不利な状況であると言えます。しかし、保護者を見ていると、共働き家庭は多いですが、経済的に苦しいと思えるような家庭は多くありるようには思えません。
教育こそが国力を上げる最善であるとして、明治政府は、学制を発布して国民に勉学に励むように促しました。しかし、今の保護者(北海道)の多くは、「勉強なんかできなくても、元気でいてくれれば、それでいい。」「文字の読み書きは、無理にさせない。興味が湧くまで待つ」と言っています。のどかな田園風景がオーバーラップしてきます。たとえ豊かになっても北海道人の気風は、15年間ずっと最下位グループであっても、そう簡単には変わらない?しかし、学力低下は、地域の衰退を招くことを住民は理解すべきだと思います。
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