2022年11月23日水曜日

花だより こども園という職場 イワレンゲ

 

 こども園という職場
  アイコンタクトを送り合いほほえみ合う先生、さりげなくお互いの存在を感じながら、次の行動をフォローし合う先生、ぎこちない中でお互いに気を遣いながら進めるクラス…、教育現場のコミュニケーションとは、子どもたちが過ごす空間における先生間の場の質感を支える『空気』のようなものです。あたたかくのんびりした空気感もあれば、ピリピリとした険悪な空気感もあるかもしれません。
 保育は人ありきの現場であり、保育者を取り巻く空気の質感が、関係性の質感であるともいえます。本来は子どもが伸び伸びとできる環境を支える大人でありたいのですが、保育者の関係性や雰囲気によって子どもが自分の出し方を変えている側面もあります。関係性の空気感によって影響を受けているのは、私たち大人も一緒かもしれません。子どもを真ん中に、お互いを尊重し合う園がある一方で、批判や悪口などがあり、居心地の悪い職場・お互いに気を遣い合い、踏み込まない関係性・この人の機嫌を損ねてはいけないと察し合う関係性もあります。
 人間なのでいい時も悪い時もあります。また、不器用な人もいます。ちょっとしたやり取りが気になり、「悪いことしちゃった」「嫌われているかな」など、心にチクッと刺さるトゲが積み重なり、職員間でのかかわりに苦しさを感じることもあります。
 コミュニケーションは、保育を行う土台となる人間関係を構築していくものといえます。子どもの成長や喜びを分かち合い、困ったときには相談し合い、心に寄り添い、くじけそうな心を勇気づけ合う頼もしさがある一方で、トラブルやモヤモヤする出来事があると気持ちが重く足が職場に向かなくなり、心身に影響をもたらすことがあります。
         以上「ぜんほきょう」 11月号 保育コミュニケーション協会 松原美里
 保育教諭は、職業柄、優しく、気遣いと心配りが持ち味です。しかし、相手を思いやり、気遣うことは、大切なことですが、そのことでストレスを溜めて、ぎくしゃくしたり、悩んだりすることがあります。関係性が全ていい職場など、ありえません。お互いにプロとして割り切るところは割り切って、言うことは言う。という関係性をつくることが大切なように思います。
「みんな なかよし」の学級ほど、子どもたちのストレスは高いと言われています。無断欠勤OK、出社時間自由、嫌いな仕事はしない、人の手伝いはしない、これをすることで生産効率を上げた工場があります。人間関係も崩れることはないそうです。

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