2022年11月8日火曜日

花だより 学力向上には、幼児教育の充実が必要 ノコンギク

 

Center for Early Childhood Education and Car (こども園)
       ~学力向上には、幼児教育の充実が必要
 人格形成に必要な「情動」は、生まれてから5歳くらいまでに、その原型が形成されると言われています。情動とは、怒り、喜び、悲しみ、憎しみなどのような、一時的な感情の動きで、表情、身振りなどの行動の変化や心拍数増加や血圧上昇などの自律神経や内分泌系の変化を伴うものです。
 心の成長だけでなく、脳の成長も5歳までに8割程度完了すると言われています。幼児期こそが記憶力を養うために重要な時期です。小6で行う学力テストを上げようと思ったら、幼児教育を充実することです。
《育むべき記憶力とは》
 人間の脳は右脳と左脳で機能が分かれており、右脳と左脳が持つ能力にはそれぞれ下記のような違いがあります。
◆右脳~直感的な能力に優れ、高速かつ大容量の記憶ができる
◆左脳~言語力や計算力に優れ、物事を考えたり理解したりできる
 右脳と左脳では、それぞれ記憶能力にも違いがあります。右脳の記憶能力は「長期記憶」であり、左脳が司る記憶能力は「短期記憶」です。
〇長期記憶とは
 長期記憶とは、長い期間が経っても忘れずに記憶できる能力のことです。たとえば、家族の顔や名前は一度記憶すると忘れることがありません。また、自転車の乗り方や箸の持ち方といった体で覚える記憶も、長期記憶の一種です。
〇短期記憶とは
 短期記憶とは、短い期間だけ記憶できる能力のことです。短期記憶は一時的な情報を数十秒~数十分しか記憶ができません。初めて会った人の顔が半日後には思い出せない、電話した後に電話番号を正確に思い出せないなど、すぐに忘れてしまう記憶が短期記憶に該当します。
 幼児期に育むべき記憶力は、長期記憶のほうです。幼少期に長期記憶を鍛えることで、物覚えが良い子どもに育ちやすくなります。また、習い事には欠かせない、体で覚える記憶能力を向上できる点も長期記憶のメリットです。
 《幼児の記憶力を高める方法》 
 記憶力を高めるトレーニングは、脳が最も発達する幼児期が最適です。幼児期には、物事を長期間記憶できる「長期記憶」を重点的に鍛える。「親子で会話をする」「記憶力を上げるゲーム(トランプなど)をする」などは、親子で楽しみながら記憶力を高めることが可能です。また、「絵本の読み聞かせ」も、子どもの五感を刺激して記憶力を育むことができます。子どもは集中できる時間が短いため、記憶力を上げる取り組みは短い時間で行うことがポイントです。興味を持てる分野のゲーム・絵本を選ぶことで、子どもが楽しみながら記憶力を高めることができます。








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