2022年11月18日金曜日

花だより 管理教育と教員のやりがい ダルマキク モミジ

             
     教員のやりがいは、管理教育からは生まれない
 「報告・連絡・相談」にプラスして「確認」の徹底をあげる校長先生が多いが、教員は、校長からの管理が強化されているように感じているだろう。それは、校長も教育委員からの管理が強まっていることに他ならない。管理が強まるということは、教員の自主性や創造性が削がれるということにつながり、管理強化が、望ましい学校運営につながるとは必ずしもいえない。
  教員こそクリエーティブな仕事はないと思う。私が新卒のころは、「学級王国」と言われ、個性的な教員が多くいて、独特の学級経営をしていた。それにより教員同士の切磋琢磨があった。当時は、それに対して管理職からとやかく言われなかったように思う。ところが、今は授業妍をすれば、「学習指導要領のどこにそんなこと書いてある?」、板書の仕方、ノートの取り方、学習のルールまで、こと細かく決められていて、それをしないと指導が入る。だから教師は、決められたことを決められた通りにやるようになる。マニュアル教師と呼ばれる所以である。
 さらに日常的な時間外勤務と理不尽なことを言ってくる保護者対応に追われ、精神疾患を患う教師が増えている。そんな先生が「キャリア教育」(?)チャンチャラおかしい!ルールを守らず、規則で押さえられる子どもたちは、反発して暴れるのは当然である。
 教員の働き方改革では、仕事内容の精選を訴えているが、根本的な問題として、これまで文句も言わずにやってきたのは、教師としてのやりがいの上にサービス残業があったからだ。働き方改革の真の狙いは、モチベーションを上げることでなければならない。
 学習指導要領を読んでも、細かく具体的にこう指導しなさいとは書いていない。ところが学校に降りてくるとなぜか変わってくる。教育は、教師の自主性と創造性に負うところが大きい。だから4%の教育特別が付いた。
 教員から自主性と創造性を取ってしまうと教員を志す人はいなくなるのは当然だ。労働時間の時短も大事だが、根本的なところを大事にしてほしい。ある教育評論家の意見です。




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