2022年11月28日月曜日

花だより 危機管理の原則は【さしすせそ】 リンドウ 楓

 


 学校の危機管理は、交通事故や防災防犯だけではない、生徒指導、学校保健、食物アレルギーから、セクハラ、体罰、最近は、学校の情報管理リスクと広範囲に及んでいる。
 学校の危機管理では、早期対応がその後の危機対応の成否を左右する。危機管理の原則は【さしすえそ】と言われている。
【さ】:最悪をもって 【し】:慎重かつ 【す】:素早く 【せ】:誠意をもって 【そ】:組織で対応する
 鋭い危機管理意識、敏速で的確な初期対応、被害を受けた者に対する誠実な対応、管理職を中心とした組織的対応などの着実な推進が求められる。
 ただし、管理職だけが意識が高くても危機対応はできない。
 事件・事故に巻き込まれない資質・能力への準備および問題微候の把握力・発見力や危機への準備(危機予知力)は、教職員等が習得しなければならない。
 危機管理マネジメントでは、管理職自身が危機意識や危機対応力(判断力・決断力・折衝力等)を向上させることが大切であるが、それ以上に全ての教職員の経営参画意識を高揚させ、組織としての危機管理力を高めることが求められる。
 これからの学校は、危機対応能力と危機管理体制の整備が求められる。校長のリーダーシップの下、教職員一人一人が資質・能力を向上させるとともに、情報の共有、行動連携等により組織力を強化した「チーム学校」創りに努めなければならない。


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