「うざい」「きもい」「きしょい」→「tosツイ」
人と人との関係をわずらわしく思う若者たちが増えています。若い人たちがよく使う「うざい」という言葉が若い人たちのそういう気持ちをよく表しているようです。「きもい」は気持ち悪い、「きしょい」は気色悪いから来ている。また、「うざい」の前に語意を強める「超(ちょー)」をつけることも多い。子どももよく使うようになった。意味など知らないはずと思ったら、これが何となく使いこなしている。
「うざい」とは「うざったい」が縮まった言葉で、「わずらわしい」、「面倒くさい」といった形容詞です。なぜ、若者たちは人間関係でそんなにも「わずらわしい」を連発しているのでしょうか。
人と人の関係は、昔の方がもっとわずらわしかったと思います。子どものやることに口を出す大人はたくさんいました。先生も恐かったし、父親も恐かった。個人のプライバシーを守るという考え方がありませんでしたから、人間関係のわずらわしさを逃れて一人になるということができませんでした。人間関係は今よりずっと濃密でしたが、それでわずらわしさを感じることはありませんでした。もしかしたら、濃密な人間関係にある種の免疫ができあがっていて、わずらわしさを感じなくなっていたのかもしれません。
コロナで上司とお酒を飲まなくなって良かったと思っている若者が増えているそうです。とりあえずビールではなく、自分の飲みたいお酒を頼む。お酌はしない。お酒自体飲まない。飲むなら気のあった友人同士で飲みたい。これも全て「うざい」=「わずらわしい」と思うのです。ところが、これはもう若者言葉ではないようです。「tosツイ」、「限界オタク」、「ちいかわ構文」これ何の意味か分かりますか?
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