地域にある高校の授業参観
入学者が20人を切ると閉校になる危機感を持つ学校です。道立高校ですが、存続するために町が学校給食を提供したり、スクールバスを走らせたり、様々な補助金を出して何とか20人を確保しています。しかし、集まってくるのは、訳アリの生徒もいて、勉強へのモチベーションは高いわけではありません。
家庭科、国語、社会の授業を参観しました。今求められている「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の授業形態ではありません。どの先生も一方的に話す講義型でしたが、ジョークを交えながら、寝ないように生徒を引き付けようとしている努力を感じました。
高校の教員は、その分野のセミプロです。1種免許を取得するには博士課程が必要です。高い理想を掲げ、高校の教員になったに違いありません。しかし、進学校と地方の高校のギャップは大きい。高校の数学の先生が、時には小学校の計算問題を教えなければならないのです。地方の学校では、教科の専門性より高め、大学進学率を上げるのではなく、生徒のやる気を喚起させ、社会に出て通用する人材を育てなければなりません。先生方の努力もあって、ある女子高生が「この学校、めっちゃ楽しい、中学の時は、ほとんど学校に行っていなかったけど、今は毎日通ってる。」と言いました。お菓子屋さんへの就職も決まったそうです。
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