2023年10月8日日曜日

花だより ママ友の世界とSNS アシタバ どんぐり

 




  ママ友の世界とSNS

 ある幼児施設では、SNSに個人情報を載せて流してしまう母親がいて困っている。トラブルのもとを作る保護者は、フェイスブックに同じクラスの子を勝手に写メして流したり、他の園児の写真も一緒に写っている行事の写真等も載せてしまったりして、他の親からクレームが来ている。SNSは同時に複数の保護者に情報が一斉に流れてしまう。一度流れると消すことができない。
 今は誰もが使っているSNSだが、保護者は、互いにチェックしていて、それをきっかけに悪口大会になっている。また、入園の際に「SNS(フェイスブック、LINE、X、ティックトック等)に幼児施設で知り得た情報や他人の情報を無断で掲載したりいたしません。」という誓約書に保護者が署名している施設もある。しかし、だからといって即退園ということにはならない。幼児施設から見えない保護者同士のトラブルに関しては、幼児施設が関与することはできない。社会人としてのモラルを期待し、保護者同士の関係のもつれが、子どもの世界に広がることのないようお願いするしかない。
 誰でも無条件で入園するようになると、幼児施設は、ますますこうした親の対応が迫られる。子どもたちが和やかな人間関係を築くために、多様なテーマのもと、絵本や教材などを用いて、じっくり考え、自分の言葉で表し、お互いに考えを分かち合い、話し合う取り組みが求められる。機械に頼ることなく、本来の人間同士が育んできた温かい関係を大切にすることを忘れないようにしなければならない。 

 能取湖畔のサンゴソウ

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