2025年9月22日月曜日

花だより 世界陸上東京大会観戦記 ツユクサ ヤブラン  

 

 

 世界陸上東京大会 観戦記
 世界陸上が東京で開催されるのは34年ぶり。朝早く起きなくても、深夜まで起きていなくてもいい、外国開催だとダイジェスト版でしか見ることができなかったのが、LIVEで見られるのは幸せなことです。
 今回、男子棒高跳びで世界新記録6m30が出ました。1994年、鳥人ブブカ選手が記録した6m14は、破られないのでは、と言われていました。ところが、シューズやトラックなどのハード面の技術革新、科学的なトレーニング方法で、自分が生きている間に、人類はどこまで記録を伸ばせるか(織田裕二さんと同じく)楽しみで仕方ありません。 
 陸上競技で、日本人が世界と対等に競えるのは、これまでマラソンくらいでした。アフリカ系アスリートの体つきを見ただけで、これは日本人は敵わないと思っていました。特に女性アスリートの手足の長さと筋肉の付き具合は、日本人がどんなにトレーニングしても同じにはならないと思っていました。ですから、オリンピックでも陸上競技は、どうせ日本人選手は出ないし、出ても予選落ちだし、陸上競技そのものが人気がなかったように思います。
 ところが今回は、メダルの数こそ少なかったですが、決勝に進出したり、8位入賞を果たすなど、国立競技場が連日5万人の大観衆で埋まりました。9歳の時に見た東京オリンピック、34年前の東京世界陸上から比べると時代は変わったと思います。
 女子マラソン7位入賞を果たした小林香菜選手は、大学時代同好会所属の市民ランナーでした。アメリカの男子400mの選手は、つい最近まで宅配便の配達員をしていました。女子円盤投げのオールマン選手は、クラシックバレー出身です。幼少期は、ゴキブリやネズミが出る家で育ったランナーもいました。自己記録が日本人より低くても決勝に進出するアフリカや中南米の小国の選手がいます。晴れの舞台に上がっている選手は、決して恵まれた環境でトレーニングをしている選手だけではありません。こうした小国の選手が活躍するのも陸上が他の団体競技と違うところです。
 マラソンでは、2時間2分・3分台の記録を持つ有力選手が、蒸し暑さのせいで上位グループから、次々の脱落していきました。最近のマラソンは、ペースメーカーがいて、涼しい気候での高速レースが中心です。今回の東京大会では、記録よりも本当に強い選手が勝つ大会だったように思います。
 どんな過酷な状況でも強い者は強い、どんなに科学技術が進歩しても、スポーツには精神力やハングリー精神が必要だということを改めて感じました。
 「園長先生、世界陸上見てるよ。北口選手、残念だったね。」と言った5歳児さんがいました。子どもたちに夢と希望を与える世界陸上になりました。

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