2026年6月24日水曜日

花だより 運動会の在り方を考え直す? ハナショウブ アザミ

 

 運動会シーズンが終わりました。グラウンドには、まだ白線が残っています。すっかり様変わりした運動会、その在り方を改めて議論すべきだと思います。 
 組体操や棒倒しなどは子どもたちがケガをして危ないということで、ほとんどの学校で禁止になりました。順位で優劣をつけない。『全員リレー』にルール変更する学校も増えました。“競う”運動会から、日ごろの体力づくりやチームワークなどを保護者に“披露する”だけの機会に変わりました。
 時短化が進んでいるのは、単にこうした禁止・変更種目が増えたからだけではありません。ダンスなど運動会に向けた練習をする時間がほとんどなくなり、運動会にばかり時間を割いていられないのが現状です。働き過ぎとの指摘も多い教員の“負担軽減策”として運動会の規模縮小が図られていることも背景もあります。
 一方保護者は、「ウチは共働きで、毎年、朝早くにお弁当を作るのも面倒だし、夫も明け方から場所取りのために校門前に並ぶ“恒例行事”に疲れてしまって……。今年は開会式ギリギリに行って、見えない後ろでも座れる場所を確保して、子どもの出番の時だけ前の方でで見る予定。午前中だけの運動会になって助かる。」と言っています。
 弁当要らずの時短化となれば、こうした共働き夫婦の負担を減らすこともできます。親はまだしも子どもは応援合戦などでずっと直射日光を浴びているので、長時間の運動会で熱中症にでもなったら、すぐクレームに繋がります。そうした問題を起こさないためにも、屋外での昼食や運動会自体の時間見直しは仕方のないこと。逆に小雨で順延になっても学校に『なんでやらないんだ!』とクレームの電話がかかってくる時代です。
 教育関係者の中には、「時短化してまで続けるくらいなら、いっそ運動会自体をやめてしまったほうが学校も保護者も楽になるのでは」と廃止論まで飛び出す始末です。そこには運動会の主役である子どもたちの存在が完全に無視されています。
 子どもの中には、勉強だけでなく運動が得意な子だって当然いますし、応援合戦やダンスなど表現活動に秀でた子もいる。運動会の時短化や廃止は、子どもたちからそうした能力を発揮する大事な場を奪うことになります。運動会と学芸会は学校の二大行事です。運動会の何日も前からてるてる坊主を作り、楽しみにするのは今も昔も変わりありません。
 学校や親の都合、事なかれ主義ばかりではなく、教育的配慮から運動会の目的を改めて議論すべき時期にきているのではないでしょうか。


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