ある全国大会のレセプション(酒席)で隣席だった北大教育学部の教授に、酔いが回ったころ「北海道の学力が低い原因は何だとお考えですか?率直な意見をお聞かせください。」と訪ねたことがあります。すると「いい授業、質の高いものを見る機会が少ないですね。」と言われたのです。ショッキングな内容でしたが、中央から来た教育の専門家には、北海道の教育の現状、教員のレベルはこう映ったのです。
秋田県校長会(学力全国1位)の提言で授業風景のVTRが流れました。北海道の校長から「ほぉ~?」と驚きの声が上がりました。きちんと伸びた挙手、発表のときの姿勢や声の大きさ、音読の姿勢と本の持ち方、指導が行き届いていることが見て取れました。ところが秋田県の校長からは、「驚いたのはそこですか?当たり前のことなのに…。」と逆に驚かれたのです。
「ところ変われば」 歴史や風土が違えば、その土地自慢の味噌、醤油、地酒が生まれます。当然、教育観も異なります。外に出ると北海道やオホーツクの課題が見えます。比較して分かることがあります。井の中の蛙にならないように、教員は、その職責を遂行するために絶えず研修に努めなければなりません。若いうちに見聞(研究と修養・本物を見る)を広めることです。
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