~子どもは親の芸術品~
小学校高学年になると思春期をむかえます。自分の考えで行動し始め、いろいろなことをやってみたくなるときです。思春期を迎えると「親の言うことを聞かなくなった。」と思いがちですが、子どもの成長を喜ぶことです。
思春期なると、行動範囲は広くなり、言動も大人っぽくなります。親は、目配り、心配りをしっかりして見守ることが大切です。親は善悪に基づいて、正しく行動することを意識し、行動と言動を一致させることです。子どもは、親の言うこと、やることをちゃんと見ています。まず親が自らの行動を正すことです。
思春期は大人になりかけているときです。親が少しでも強く注意すると嫌がり、話を聞かなくなります。子どもは親が育てたとおりに育ちます。子どもを正しく育てたいのなら、親が生活を正していくことです。親がだらしなく生活しているのに、子どもの態度や行動をガミガミ注意するばかりでは、子どもの反発心しか育ちません。
友だちが悪い。学校が悪い。担任が悪い。人のせい、物のせいにする間は答えが出ません。原因は、生活の中にあります。小さい頃から、泣いて嫌がることを親は無理矢理やらせた。親は都合のいいように生活しているのに、子どもにはガミガミと要求ばかりしている。
親が自分の心を改めない限り、いつまでも解決しないのです。人の心を動かすには自分の心が変わることです。
親の言うこと、することが、生きるための基本になります。「三つ子の魂百まで」と言います。小さいときに教えられたことがそのまま、思春期に結果となって現れます。どんなに世の中が進歩しても生活の基本は不変です。気づいたときがチャンスです。
《親が育てたように子どもは育つ》
子どもは親の芸術品です。どのような結果が出ているのでしょうか。
☆気が弱く、人の言うなりになっている子 ☆自己主張が強く、わがままな子 ☆思いやりの心を持ち、誰とでも仲良くなれる子 ☆人の話をよく聞き、自分の考えをきちんと伝えることができる子といろいろです。
子どもは勝手にそうなったのではないのです。子どもは親が育てように育つのです。思春期を迎えたとき、「子育てに失敗した!」と後悔しないために、幼児期の今のうちに親自身の生活をしっかりすることです。
(家庭教育カウンセラー内田玲子氏の家庭教育カレンダーより)
0 件のコメント:
コメントを投稿