2022年8月22日月曜日

花だより 今だから、もう一度「知床世界自然遺産」 ノゲシ

 

   知床世界自然遺産
 動物写真家、そして、スキューバーダイビングのインストラクター(水中カメラマン)。知床の陸と海のスペシャリストの話
 知床の住民は、知床が世界自然遺産に登録するという話を聞いたとき、「知床」がなるくらいなら、世界中にはもっとふさわしいところはたくさんあるだろうと思ったというのです。
 ところが、この2人は、「知床ほど素晴らしいところはない。」というのです。
 世界中を回ってきたけれど、雄大な自然が残っている場所はいくらでもある。しかし、知床は、流氷の恵みがもたらす豊かな自然の中で、豊富な漁業資源と多種な海の生き物、そして、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネなどの動物やオジロワシやオオワシ、シマフクロウなどの貴重な鳥たち、その中で人間と共存している。“知床の生態系は世界で類を見ない”と力説していました。
 この2人は、地元の人ではなく、皆さん本州から来られた人たちです。知床に来て、知床の素晴らしさに魅了され、定住するようになったそうです。
 「地元の人は、これが当たり前だと思っていて、知床の素晴らしさに気づいていない。でも、この豊かな自然も年々失われてきています。海の中はゴミだらけですよ。ヒグマが民家の冷蔵庫を開けて物色したのも、元は人間が山の中で捨てたお菓子やジュースが原因なんです。環境問題は非常に難しい問題ですが、今回の登録をきっかけにみんなで自然環境について考えてもらいたい。そして、子供たちには、まず自然の素晴らしさを体験を通して学ばせて欲しい。」と訴えていました。
 悲しい事故が起きました。知床の自然を甘く見るな!と警告しました。それを知っているだけに知床の住民は、事故が起きてから、ずっと捜索に協力し続けています。

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