被爆77年「広島原爆の日」 8月7日「平和祈念式典」
広島平和記念資料館を訪れたのは、娘が小学校3年のときでした。館内は暗く、イヤフォンを通して展示資料の説明をしてくれます。まだ半分も行かないうちに娘は「怖~い!」と泣き出してしまい引き返しました。ですから、残念ながら全てを見ていません。しかし、その衝撃は凄まじいものでした。
オバマ氏がアメリカの大統領として初めて資料館を訪れたことで、核軍縮が一気に進むと期待しましたが、今年の平和記念式典は、これまでとは少し違う意味を持つことになりました。核の脅威をちらつかせてのロシアのウクライナ侵攻、台湾問題、北朝鮮の核開発など、平和の祈りは、また届かないものになりつつあります。
東大クイズ王の伊沢拓司氏は、コメンテーターとして主演したテレビ番組で「日本の平和教育は、戦争反対を唱える、とか、祈るだけで終わっている。今のウクライナの若者は、『国の平和や国を守るには、戦うことだ。』と断言しています。どうすれば平和な世界を築けるか、日本はどんな役割を果たすべきか、真剣に考えなければならない。」と語っていました。
被爆者は、皆さん高齢になりました。戦争のことを話してくれた祖父母は、もう他界していません。
アメリカ人の多くは、「原爆投下で戦争は早く終結した。」と原爆投下を正当化しています。また、広島を訪れた外国の観光客は、「原爆は、誰も住んでいない公園に落としたのは幸いだった。」と全く的外れなことを言っています。世界中の人が平和記念資料館を訪れ、できれば最後まで見てほしい。と願うばかりです。
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