2022年8月1日月曜日

花だより 健全な対人関係を築く ハス

 

 こんな子が増えています。
 
「ちょっとしたトラブルからすぐパニックになる子」
 「自分の気持ちを相手に伝えることができない子」
 「友だちとうまくやっていけない子」

 自分の気持ちや考えが相手に伝えることができず、心の奥におしこんでしまったり、逆に暴力やいじめなどの陰湿な攻撃行動をくわだてたりする。友だちがほしいという気持ちは強いのに、素直に表現できずに、相手の気持ちを勝手に解釈してしまい、葛藤を抱きやすく、すぐに傷ついてしまう子が増えています。
 本来、健全な対人関係は、親子関係、兄弟関係、仲間関係、教師との関係、地域の人々との関係などさまざまな対人関係の中で教えられ経験を通して育まれるものです。しかし、今の子どもたちには、対人関係が希薄で、自分たちでトラブルを解決する力が十分育まれていないのです。

 友だちにすぐ暴力をふるう子に「やさしくしなさい」、すぐ泣く子に「泣いてはダメ」と一方的に叱っても、その子は次から「やさしくしよう」とか「泣くのはよそう」とは素直に思わないのです。
 何度言ってもできない子どもたちの中には、次のようなタイプがあります。
*どうすればよいか知識がない
 「やさしくしなさい」と叱られても、どのようにふるまえば「やさしい」行動なのか分からなければ、その行動は出てきません。(例:「だいじょうぶ?」と声をかけてあげる。)こんな子には、具体的な行動を具体的な知識として教えてあげることが必要です。
*知識はあるが行動ができない
 「ごめんね」と謝ればいいのにその勇気がない。自信がない、恥ずかしい、といった意欲や気持ちのところでもう一歩行動にできない。「さあ、やりなさい」と背中を押しても、押せば押すほど引っ込み思案になってしまう。このタイプの子どもは、「やれたためしがない」「自分にできるとは思えない」という心情が強いのです。普段から少しずつ「〇〇さん、えらいね。よく〇〇やったね」と声をかけ、できそうなチャンスの場を与えてほめてやることが大切です。
*知識もあり行動もできるが状況把握ができない
 知識もあり、行動もできるのに対人関係でトラブルが多い子がいます。例えば、友だちが何かもめている最中に「仲間に入れて」と声をかけても彼らは聞いていない。そんなとき「ちゃんと入れてって言ったのにみんなは私を無視した」と先生に訴えてくるのは、このタイプの子です。他の人の気持ちに気付かせる対応が必要です。
 自分の行動に問題があるのに、友だちはわかってくれない。それを「いじめ」を思っている子がいます。「いじめ」問題がなかなか解決しないのは、複雑怪奇だからです。
麦刈りが終わり、牛の餌になる牧草ロールがゴロゴロ



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