書写指導こそ主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)
管内の書写書道教育研究会の会長をしていたこともあって、教員免許更新時講習の講座を担当していたとき、「書写でも主体的・対話的で深い学びの実践はできる」という話をしていました。今回、教育情報誌「学びのチカラ e-na」の特集「子どもが主役」の授業デザインに、東京の小学校教諭山田梨沙教諭の「左右」の教材を使った課題解決学習の実践が紹介されていました。同じことを考える先生がいたことに感激しました。
書写は昭和33年の学習指導要領の改訂で国語科の中に位置づけられた。「毛筆による書写の学習は書くことの指導の一環として行われるものであるから、その学習によって文字の筆順や字形をよく記憶するのに役立ち、文字や文を硬筆で書写することにも正しく、美しく書けるようにすることが大切である。」と記されています。それ以来64年間、書写のねらう指導内容は大きく変わっていません。
こんな古臭いものが、現在の新しい教育に通じると考える人は少ないでしょう。ところが、書写の学習は「課題解決学習」そのものなのです。
書写の学習は、試し書きと基準を比べ、児童が自分の普段の書き方に課題を見つけ、その課題解決に向けて練習方法を学び、目当てに向かって取り組んで行く。つまり、この書写の学習の流れが「課題解決学習」そのものなのです。
さらにこの先生の凄いところは、ICT端末を活用していることです。ICT端末(タブレット)を活用することで、各自が気づかなかったことや点画のつながりを確認することができたりと、書写の学習において大変有効だということです。
教育が大きく変わろうとしていますが、「不易と流行」という言葉があります。こうした実践が紹介されるとうれしくなります。
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