2022年12月1日木曜日

花だより オンライン授業は、子どもにとって悪いことばかりではない(ポストコロナ3) キチジョウソウ タラバガニ

 


 オンライン授業は、子どもにとって悪いことばかりではない
 不登校の子や教室で発言できなかった子が、オンラインになったことで、学習意欲が非常に高まる例が報告されています。オンラインになって毎日課題を欠かさず提出したり、大きな声で発言したり、キーボードで次々と書いて積極的に授業参加する子どもが増えたというのです。他の子を気にしなくてよいという面と、発達に課題を持つ子どもの場合、オンラインの方が集中して課題に取り組めるという特性があるようです。文字情報や音声で自分への指示が明確に伝わる。発表用ソフトなどを画面で共有すれば、視覚的な情報で学習内容が頭に入りやすい。周囲の雑音や視線、動きに惑わされることなく集中できるメリットがあるのです。社会性やコミュニケーションが苦手な子どもは、教室では混乱して集中できないが、オンラインは画面に集中して落ち着いて理解が深まるのです。
 オンライン・システムが普及すれば、家庭での学習で飛躍的に能力を伸ばす子どもが出てくるでしょう。これまでもネット環境に慣れていた子どもたちです。子どもの方がこういった学習になじむのは早いのです。 
      (「ポストコロナ時代の教育を考える」武庫川女子大学 倉石哲也教授)

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