2022年12月5日月曜日

花だより 算数の強い子に育てる ユズ キチジョウソウ


 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の一つ「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」について、遊びや生活の中での体験を通して育まれることを大切にする。
 小学校1年生の学習は、具体的操作を伴いながら考えたり、これまで経験してきたことを学習の舞台にのせて考えさせたりすることが多い。特に「幼稚園でやったよ」「知っているよ」という活動は、児童にとってやったことがあるという安心感につながる。小学校の学習は、児童がこれまでに経験してきたことや普段当たり前のように行ってきたことを、新たに知識として捉え直したり価値付けしたりしていくことです。
 それでは、幼児期に育むべき数量や図形への関心・感覚は、どのようなことを重視すべきなのか。
 生後1週間の新生児でも2個と3個の点を見分けることはできるし、2歳児なるとお風呂で、「いち、に、さん…」と数を唱えるようになり、3歳半ごろには、正確に数を数えられるようになり、順番や数量を理解します。幼児は、さまざまな遊びや生活、友だちとの関わり中で、「大きい、小さい」「多い、少ない」「長い、短い」「広い、狭い」などの概念が経験を通して形成されていきます。幼児期の経験の差が小学校の学習に大きく影響します。ですから、親や保育者は、数量や図形を比べる場面に出合ったときに、一緒になって数えたり考えたりして、子どもに寄り添い、認め、褒めることです。そうすることで日常生活の中で数量や図形などに関心をもち、数えたり量ったりすることの便利さや必要性に気づいていきます。

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