個人情報をめぐるリスク回避
マイナンバーカードの普及は、有名人を使ったテレビCMを流したり、ポイントを付加したりしても、なかなか進みません。背景には、個人情報が漏れるのではないかと心配する国民が多いと聞きます。他のところでダダ漏れ状態なのに、マイナンバーだけを標的にするのは、いかがなものかと思います。
個人情報保護法が制定された頃、学校では「緊急連絡網」を作らなくなりました。さらに個人調査票もスカスカ状態になりました。学校が把握しておかなければならない情報まで、分からなくなっています。これは法令の過剰な解釈による勇み足ではないかと思います。作成の意味をきちんと説明し、家庭の同意を得る努力をしなかったことを反省すべきです。
個人情報保護は重要なことであり、その漏えいはあってはならないのは当然です。しかし、ICT化が進むとビックデータとしての個人情報を学習指導に利用することで、非常に大きなメリットが出てきます。これまで教師の勘だけに頼りがちだった指導が、より確かなものになる可能性があります。学校は、個人情報を最も多く必要とするところです。複雑かつ時代とともに変化していく技術革新と個人情報の取り扱いについて、逃げずによりよい方法を作り出す努力が必要です。
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