慎重な子、ものを大切にする子、買い物のときでもパッと買うことができずに、あれにしようか、品物の前で考えてしまう子がいます。
少し短気な親はこんなとき、「早くしなさい」と急かしたりします。イライラして「何で決められないの、グズなんだから」ときついことを言うこともあります。急かされた子は混乱してしまいます。自分ではアレがほしいのだけれども、自分が思っていたのと違うようだ、どうしようと考えているわけですから、ますます決めることができず、悲しそうな顔をして「じゃ、いらない。」と答えてしまいます。
算数の問題がなかなか解けないでいる子がいます。横で見ている親がイライラして、「こんなのがわからないの!」とか「さっさとやりなさい!」とか言います。子どもは混乱して考えることを停止してしまいます。問題そのものが上の空になってしまい、結局、何のために机に座っているのか分からなくなってしまします。
親の性格もありますが、早く結論を出したがるのは、子どもにとって気ばかり急がされて苦痛に感じるものです。こんなときは親自身ががまん力をつけなければなりません。親もゆったり構えて子どもと付き合うことです。そのためには短気はいけません。怒りたい気持ちをがまんすることが肝心です。子育てには「がまん」がつきものなのです。がまん力がなくなると子どもに手を上げてしまいます。
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