マイナンバー狂騒曲
国はマイナンバーカードの普及に躍起です。
公立のこども園なので月1回「町村会だより」が回ってきます。12月号に時評「マイナンバー狂騒曲」と題した北大公共政策大学院山崎幹根教授の投稿記事がありました。
母のマイナンバーカード取得のために付き添って市役所へ行ってきました。
受付の様子を眺めていると、多様なニーズを少ないスタッフで対応する苦労をまざまざと実感しました。通常のマイナンバーカードの申手続きに加え、マイナポイントの利用方法を一人一人に、特に高齢者に説明する作業です。1人に20分くらいは要していたでしょうか。また、オンライン作業に慣れていない男性が激高してスタッフに文句をぶつける場面もありました。別の職員も出てきて対応に当たらざるを得ない状況でした。
たまたま遭遇した窓口対応でしたが、おそらく全道、全国での自治体で同じような光景が日々、繰り返されているものと察します。周知のとおり、国はあらゆる分野でのデジタル化を強力に推進しており、マイナンバーカード交付率の向上に躍起になっています。ところが、国の政策を浸透させるのが自治体の責任となり、デジタル化を進めるためにアナログ的に人的資源を動員しなければならないという、奇妙な図式になっています。
デジタル化はこれからの時代に不可欠な社会基盤であり、どこかの段階でICTやデジタルに明るくない住民への対応はどうしても必要になります。全道、全国の自治体はぜひ現場の実態と改善策を、町村会をはじめとした地方六団体を通じて国に意見することを望むところです。今後も同じような狂騒曲が繰り返されるかもしれません。(牧野要約)
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最近、地方のスーパーのレジも新しくなって、バーコード決済もできるようになり、会計がスムーズになって助かっています。ところがまだまだ現金派が多いようです。最新のレジは、現金支払いでも不便さを感じないのです。デジタル化は、むしろ年寄りにやさしいシステムだと思うのです。病院の診療や会計システムがデジタルで簡単になると年寄りは喜ぶだはずです。高齢者に来てもらうのではなく、老人クラブなど、年寄りが集まるところに行政が出向いて説明するといい。
あるコンビニで、店員がおばあちゃんのスマホを使って、「これをポンと触ったら会計は済むからね。」と優しく教えていました。今はこうしたことが必要だと思います。
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